生まれ月ごとに定められた誕生石、自分はどの宝石なのかご存知でしょうか。子どもの頃から親しんでいて、自分の生まれた月の宝石だけはよく知っているという方も多いのでしょう。一体いつから選ばれているのか、どのような意味を持つのかその歴史から紐解いていきましょう。

誕生石は1912年にアメリカの宝石商たちが定めたものと言われています。これを基にして、現在では世界中の国々で独自の宝石が選ばれています。宝石商が選んだといっても、でたらめに選ばれたわけではありません。そもそも宝石は美しいだけでなく、持ち主を守ったり運気をあげると信じられてきました。その美しさが邪気を祓うと信じられていたのです。太古の昔から、人々は天災や病気といった不幸を恐れてきました。ですから尋常ならざる美しさを持つ石、つまり宝石が身を守ってくれると信じられてきたのです。日本でも、三種の神器は武力をあらわす剣、太陽を表す鏡、そして天照大神を守っていた勾玉(まがたま)であり、古代の勾玉は翡翠や碧玉(石英:透明のものが水晶)で作られていました。

月別の誕生石の意味

宝石商たちは何をもって12個を選んだのでしょうか。宝石選定の基準となったといわれるのが旧約聖書の記述です。出エジプト記では「裁きの胸当て」にはめる石は12個(実際にどんな石だったのかは翻訳により異なる)です。また、新約聖書にはエルサレムの城壁の土台に飾られていた石が12個であることが書かれています。こちらはかなり詳しく書かれており、サファイアやアメシストの名前も見えます。そもそも、宝石は権力者が見せびらかすために付けるようなものではなく、神にささげたり祈りを強めるために使われていたのです。

日本で一般的なのは、1952年にアメリカで選定されたものをもとにして1958年に全国宝石卸商協会が選定したものです。ですから、日本で手に入りやすい石に代わっている月もあります。それでは1月から順に選定された誕生石とその意味をみていきましょう。

1月:ガーネット・・・情熱・友愛
2月:アメシスト・・・高貴・知性
3月:さんご・・・幼心/アクアマリン・・・幸福をもたらす
4月:ダイアモンド・・・至宝の輝き
5月:エメラルド・・・精神の安定
6月:真珠・・・健康・長寿
7月:ルビー・・・勝利・生命力
8月:ペリドット・・・運命の絆
9月:サファイア・・・誠実・慈愛
10月:オパール・・・歓喜・希望
11月:トパーズ・・・希望・友情・潔白
12月:トルコ石・・・成功・旅の安全/ラピスラズリ・・・崇高・高貴・尊厳

宝石により値段に開きがあったり、透明度の高い宝石のほうが人気があるので、一月に宝石が1つではない月もありますし、日本でのイメージにより外国とは違った宝石が選ばれていることもあります。

誕生石の効果は?

そもそも、宝石商たちが12個を選んだのは「毎月ごとに新しい宝石を買ってほしい」という気持ちからだといわれています。毎月ごとに違う宝石を買ってもらえるなら、こんなに喜ばしいことはありません。ところが、宝石が一般的になるにつれ、さすがに12個も買うのは大変ですし、必要性もあまりなくこの戦略は廃れそうになりました。しかし、裾野を広げたかった宝石商たちは「誕生日のある月を象徴する1つを持てばよい」と定めなおしたのです。こうして、生まれ月の宝石を買ったり贈ったりするようになりました。

今でも婚約指輪は誕生石のついたものを選ぶ習慣もありますが、そのきらめきと硬度から「変わらない愛」「誠実さ」のシンボルとして、関係なくダイアモンドを選ぶことが多くなりました。ですから、誕生した月に決められた石ではないから意味がない、役に立たないということはありません。宝石はそれぞれ愛着を持って使用するべきものです。それが誕生石と定められたものであればより大切に、愛情をこめてつけることができますし、宝石を大切にする心の余裕が日々の生活に影響を及ぼすと考えられています。

ただ、12か月を彩る宝石たちは一般的に言って高価なものです。それを身に付けているということは、やはりそれなりのステイタスを感じるものです。宝石を持っているだけでは金運UPにはつながりませんが、身に付けて人の目に触れることでコミュニケーションが生まれたり、自分にとってプラスになる話が舞い込んでくるといわれています。宝石の美しさ、輝きを目にして、くよくよしていた心がスーッと晴れたり、他の人から褒めてもらえることで心が安定し、悪いものを寄せ付けないパワーを持つことができるでしょう。

指輪として、またネックレスとして使用されることが多いのですが、ブローチやイヤリング、ピアスとしてもよいでしょう。パワーストーンは布袋などに入れてお守りがわりに持ち歩いたりもしますが、装飾品として人の目に触れるほうがその力を発揮できるので、誕生石のものはなるべく人目に付くように身に付けるほうがおすすめです。ステイタスを認められて向こうからいい話を持ってきてもらえ、金運や成功運が上昇しやすくなります。